連日行列でにぎわう七輪炭火の焼肉屋さん。A5ランクをうたうようなお店ではありませんが、コストパフォーマンスの高さはピカイチ。そして、他ではマネできない秘伝の漬けダレは、このお店の人気の源です。とにかく食後の満足感が違います。(下写真:大和駅近くのあすろーど店)
人気の理由は、コストパフォーマンスの高さ
新鮮!その日仕入れたお肉のみ提供
美味しく食べてもらいたいとの信念から冷凍肉は使用せず※、その日に仕入れたお肉だけを提供しているそうです。だから、どのお肉も新鮮でツヤツヤ。見た目から食欲をそそります。
安いだけでは消費者を繋ぎとめられない昨今、品質にもこだわり、しっかりとお客さんのハートと胃袋を掴んでいるようです。
(※チルド管理された輸入牛肉だと思われます。【参考リンク】熊本県畜産協会「食肉の知識」)
うまい!特製タレに定評あり
あと忘れてならないのが天狗家特製の漬けダレです。甘めに仕上げた醤油ダレで、お肉との相性が絶妙。下味がしっかり染み込んだ焼肉を好まれる人なら、この味はかなり満足できると思います。お肉を食べているときの“幸福感”を何倍にもしてくれる魔法のタレ。この味はクセになります。
安い!驚きのボリューム
来店早々にお肉をたくさん注文するとお店のおばちゃんから注意を受けます。一人前の量が多いので、某有名チェーン店と同じ感覚で注文すると食べ切れなくなるからです※。お肉の切り分け方もボリュームがあるので、たしかに食べ応えあります。
サラダやスープなどのサイドメニューも量が多く、ライス大盛りなんかは漫画さながらのテンコ盛りです。
(※普通のお店でいうところの一人前とは70~100g。2010年7月現在、天狗家のカルビ一人前750円はおよそ200g。【参考リンク】Excite Bit「焼肉の1人前は何の基準か?」)
店舗紹介
“昔ながらの元気な焼肉屋さん”といった感じです。七輪炭火からの煙がもうもうとたちのぼり、お客さんの熱気と店員さんの活気で、店内はいつでも大衆パワーで溢れています。ファミリー、サラリーマン、学生さんなど、誰でも気軽に入れる雰囲気のためか、お一人様も珍しくありません。地元に根付き、たくさんの人々に愛されているお店です。お店は、柳橋本店とあすろーど店の2店舗。
柳橋本店
大和駅と桜ヶ丘駅のちょうど中間地点。年季のはいった店構えよろしく、お店を切り盛りするおばちゃんの楽しいキャラクターも加わって、どこか懐かしくも、縁日気分に浸れます。
2011年7月1日から、平日(土・日・祝日を除く)に限り、予約もできるようになりました。
あすろーど店
大和駅から徒歩5分とアクセスがよいので、お店の前にはいつも行列ができてます。同じビルの2階から上が駐車場になっているので、車でのアクセスも便利です。駐車場割引について、お店での利用金額に問わず二時間まで一律100円、二時間以降は自己負担です。
来店時のアドバイス
あすろーど店の営業時間変更(2019年2月28日~)
- 年中無休 → 水曜定休
- 月~木 17:00-23:00、金 17:00-24:30 → 月~金 17:00-23:00
整理券マシンが店頭に出ます
開店1時間前から、順番待ちの整理券マシンが店頭に出ます。
賢い来店のしかた
日によって多少状況が異なると思うので、参考程度にご覧ください。
- 来店したらすぐに、入口付近に設置してある発券マシンに、「テーブルorお座敷」と「人数」を入力して、整理券を受け取りましょう(マシンは開店1時間前位に設置されます)。
- 開店と同時の入店(一巡目の入店)を狙いましょう。開店の30分前から並べば一巡目に入れる可能性が高いです。ただし、あすろーど店については、もう少し早く並んだ方がいいかもしれません。一巡目で入店できない場合、さらに1時間(休日なら2時間)ほど待つことになると思います。
- 月曜日は比較的すいているように思えます。ただし、月曜日が祝日だったり、夏休み期間中などの場合はこれに当てはまりません。木曜日については、本店がお休みなので、あすろーど店は混んでいることが多いです。
- 本店については、駅からちょっと遠いので、あすろーど店よりも空いています。21時以降ならスムーズに入れると思います。
やめた方がいいこと
- 待ち時間についてですが、列に全員揃って待つのが暗黙のルールのようです。1人だけ先に並んでいて後から仲間がぞろぞろ現れるのは、後に並んでいる人にとっては気分のよいものではありません。止めた方がよいと思います。あと、入店の順番が来ても全員揃っていないと順番を飛ばされるのでご注意ください。
料理について
- どの品も一人前の量が多いので、種類をたくさん楽しむには、まとまった人数で行くほうがよいでしょう。4人位が丁度よいと思います。
- タン塩(650円)のボリュームは凄いです。ただし、豚タンなので、牛タンを期待していると「アレ?」となるかもしれません。少し酸味があり、食感も独特ですが、これはこれで好きな人はハマります。
- サイドメニューの中華サラダ(400円)とワカメスープ(350円)も人気です。どちらも至ってシンプルで家庭の味といった感じですが、お肉との相性がよいです。
- 食事のしめに、自家製バナナジュース・ジョッキ(530円)を注文する方が多いです。
トレードオフは覚悟のうえで
美味しいお肉を安く楽しめるとあって、皆さん、多少のトレードオフは目をつぶっているようです。下記のことを承知で行列に並ぶのですから、このお店の人気はホンモノです。
- デートコースにもよく使われているようでカップルの姿をよく見かけます。ただ、静かなデートを楽しみたい方には向かないと思います。人気店なので、店内は混み合っていて隣のお客さんと席が近いです。少人数で行くと相席も当たり前です。
- 無煙ロースターが設置されていないので、煙やタレのいい匂いが服にしっかり付着します。お気に入りの服装での来店は避けたほうがよいでしょう。
- 本店については、建物が古くてお世辞にもキレイとはいえません。換気設備も十分でないので店内は炭火の煙が充満しています。冷房設備とよべるものはウチワくらいなので、夏はちょっと大変ですが、それでも趣があってよいという人もいます。はじめての方には「あすろーど店」をオススメします。
- とにかく、行列は覚悟してください。
お肉のテイクアウトできます
テイクアウトの場合、電話で注文してから受け取りにいけるので、待ち時間はほとんどゼロ。長い行列を横目に「お先に失礼!」って感じが、ちょっとした優越感にひたれます。お店の卓上においてある特製タレや辛味噌も一緒に添えてもらえるので、天狗家の味をそのままお持ち帰りできます。
焼肉革命 牛将
天狗家の姉妹店。2006年7月に開業したばかりの本店は、キレイで広々しているので、お子さんがいるファミリーでも安心です。本家直伝の漬けダレやコストパフォーマンスの高さもしっかりと受け継いでいます。和牛や厚木シロコロも取り扱っています。
炭火焼肉 西遊記
天狗家の元店長さんが独立開業したお店とのことです。小田急小田原線の渋沢駅から徒歩5分。店名についている「西」の字は、東方にある天狗家へのオマージュ!?